とるにたらない日常はとても大事なものだ。
11月に入り、インフルエンザが流行っていると聞くけれど、クリスマスの飾りつけで華やかに彩られた街に人がいて安心する。
来年のカレンダーや手帳も並んで少しそわそわする。
私が手帳をかったのは8月30日。その日まだ気温が35度近くもあったようだ。
10月始まりの手帳にそう書き込んである。
暑さの中、コートが売られ、本屋ではランニングに短パン姿のおじいちゃんが株の本を立ち読みしていた。
なんてちぐはぐな日だ。季節を感じるよりも先に情報がやってくる。
と、そんな感想を書きつけている。
その後しばらく手帳に何も書いていない。
来年はいい年にするぞ。
気に入ったものが売り切れないうちに早めに買った手帳だったのだが。
読み返してみて結局のところ来年に備えるよりあと1か月以上ある今年をどう過ごすかのほうが大事なことに気づいてしまった。